第二章【空虚な心は鳥籠のようで】
ある日、落雷のような銃声が聞こえた
気になって顔を出すと、そこにはぐったりと横たわるマスターと
それを抱きしめる黒髪を二つに結った猫耳の少女がいた
「……誰だ?」
焦りを隠し切れない中性的な低く乾いた声、私を睨む二色の瞳
その子がマスターの愛した"新月"だとすぐに理解して
それがなぜかおかしくて思わず笑ってしまった
「あははっ」
嘲笑うように見つめると
見られるのは苦手なのか新月の焦りはより強く顔に出た
「酷いな~、"お母さん"
私が誰だかすぐわかった癖に」
気になって顔を出すと、そこにはぐったりと横たわるマスターと
それを抱きしめる黒髪を二つに結った猫耳の少女がいた
「……誰だ?」
焦りを隠し切れない中性的な低く乾いた声、私を睨む二色の瞳
その子がマスターの愛した"新月"だとすぐに理解して
それがなぜかおかしくて思わず笑ってしまった
「あははっ」
嘲笑うように見つめると
見られるのは苦手なのか新月の焦りはより強く顔に出た
「酷いな~、"お母さん"
私が誰だかすぐわかった癖に」