Eno.183 シスター・イサベレ

覚書05

「やっぱりなにも聞こえないし使えなさそうかい?
 生まれながらに聖職者向いてないんだねえ」

「生まれも何もダメでしょ。
 根っから信仰心のない奴にシスターさせたら……」

「いやいや、そんなことないよ。
 似合ってるしさ、シスターは形だけでいいのさ。
 建物が建物なばかりに、空気読まないとかなって……」

「神ってそんな見た目を気にするの?」

「……たぶん?
 でも、まあ、君なら神から授かった力が無くても大丈夫でしょう。
 実際強いし、それに……」

「最後は自分の力でなんとかするしかないからね」