Eno.5 烏丸 夜交

烏丸夜交の黙示録Ⅳ ☼熱波と黒コート☼

「…………」


「めちゃーくちゃ あつーいよぉー?」




………



「真夏の令和日本を黒コートで過ごした俺だが、
 流石にこの熱波はキツかったな…
 数時間で終わって命拾いした」


「次は嵐が来るらしいな。
 いよいよ自然も本気を出してきたか。
 この拠点が潰れなければいいが」


「…………」


「……そういえば……
 砂浜に、永埜目が東屋を建てたんだよな」








「…………
 嵐の日に船の様子を見に行く漁師の気持ちが少しわかる気がする」