Eno.26 アルセ・K・ディアス

嵐が来る

まだ少し遠くにあるが、あの雲はどう見てもこちらに向かってきている。天候を予測する事は割と得意だがこれは素人だろうとわかる、あれが来れば嵐になる。

とりあえず嵐が来るのであるなら今のうちに食料を確保するべきだと離島で探索はしておいた、拠点もかなり補強されていたし、更にレンガの壁まで建てられていた。とりあえずここまで用意されているのなら全てが吹き飛ばされてこれまでの努力が水の泡とはならないだろうか。

流石に今の自分の状態で嵐の中で探索に向かう訳にはいかないので、嵐が過ぎ去るまでは大人しく待っているとしよう。