拠点から56歩、海岸線から6m
東屋を作った。
自分が作ったというか、烏丸先輩にほとんど作ってもらった。
ベンチを作るときも支えてもらって、結局屋根を張るのもしてもらって、


……まあ、他人がすぐ近くに居て、緊張したのは確か。
それが向こうにも伝わったのか、怖いかと尋ねられた。
でも、きっとみんなは怖くないと思う。
僕が、怖くないはずのものを、怖がってるだけだ。
僕が間違ってるだけだ。
だから大丈夫。息を潜めて少し我慢すれば。
恐怖の波が過ぎていくのを待てばいいだけなんだから。
でも、
先輩といるのは、怖いというより……。
…………。





自分が作ったというか、烏丸先輩にほとんど作ってもらった。
ベンチを作るときも支えてもらって、結局屋根を張るのもしてもらって、

「…………」

「はっ、いやいや、
ベンチ作るとき近かったなとか考えてる場合か」
……まあ、他人がすぐ近くに居て、緊張したのは確か。
それが向こうにも伝わったのか、怖いかと尋ねられた。
でも、きっとみんなは怖くないと思う。
僕が、怖くないはずのものを、怖がってるだけだ。
僕が間違ってるだけだ。
だから大丈夫。息を潜めて少し我慢すれば。
恐怖の波が過ぎていくのを待てばいいだけなんだから。
でも、
先輩といるのは、怖いというより……。
…………。

「……ああ」

「嫌だな」

「物語みたいな、綺麗なものは」

「手に入るはずないんだから」

「望むのも、烏滸がましい」