Eno.305 清女谷 三佐雄

USUI本〜3秒間の攻防〜

不敵な笑みで顔の良い諏王君に変な本を渡された。

開いて1ページ目。

死ぬほど顔が良い……
ちょっと好みすぎるな。
わりと童顔になりがちなところを
切長のガチイケメンに仕上げてるのは好印象。

なんだが……

胸がでけえなあ!
いや、でかいのは良い。その方が良い。
でも嫌な予感がするでかさというものがある。
シャツのボタンとボタンの間に隙間を作るな!
隠しボタンを使え!
谷間を見せるのは脱いでからで良い!

あと尻まででかいのはいただけないんだよ。
スカート短すぎるだろ!まずはしまえ尻肉を!

まあもういい。他にもいろいろ言いたいことはあるが、十分だ。
万が一、これでこの王子様が『本物』だったとしても、
こちとら何度も絶望を味わってきた。王子様が投げ捨て去られるさまに血涙を流してきた。
王子様をメス化のギャップのダシに使いてえだけの奴らと地雷原タップダンスするのはごめんだぜ。
だからもう、内容がわかりやすいラノベタイトル形式か、
成分表示が明確で信頼できる作者じゃないとこの目に入れないことにしている。

それが、隙の無さってやつだ。