Eno.331 流月

セレクト・ウィズ・ハート4


『もう特筆するようなこともないか』

『そうかもな』

『しかしあれだね、君は命すら消費物程度にしか見ていないのかい?』

『冗談はよせ』

『冗談ではないよ。彼女は計画的に無茶をしているように見えるからね』

『知らねえよそんな事聞かれても』

『自分がこれくらいなら死なないだろと思って無茶苦茶な事をしているんだ』

『あーあーあーあー』

『なんだ、今でも君ってそうなんだ』

『知らんと言ったら知らん』

『意地になるなよ、まあもうちょっと見ていようか』