Eno.42 空にて寄り添う、二つ星

~休題~

――気がつくと、私と  は、自然豊かな島の、海辺で倒れていた。

どうやら、私達は大きく揺れた旅客船から海へ投げ飛ばされ、無人島に漂着したらしい。
サバイバル知識など碌に持たない私にとって、過酷という表現さえ生温い状況に陥ってしまった。
幸い、ライターは持っていたから、此れで……確か、狼煙?というのだったか、其れを燃やし続けて、救難信号を送り続けた。

其れでも、今まで体験した事の無い環境である故に。
私達は、あっという間に衰弱していった。
特に  の衰弱は目まぐるしく、救助が来ても助かるかどうか、不安になる程で――

私は、其れでも  に――


なんとか、食べるものを――

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――――

――














「ごめん、ごめん、ごめんなさい」
「不甲斐無い私で、ごめん」
「お前を守りきれなかった飼い主で、ごめん」

「せめて、どうか、安らかに」

「天国では、たんと美味しいものを食べて、沢山遊んで、楽しく過ごすんだぞ」



お家に、帰してやれなくて、ごめんなさい――














あぁ おもい だし た 。
わがはい は ――