Eno.356 舟渡しのスティラムス

【第5章】吹き荒れる嵐 嵐をも吹き飛ばしうる熱気

天より降り注ぐ熱気で焼かれるかと思った…

しかし猛暑が収まったと思ったらいつの間にやら外は嵐が吹き荒れていた。
この前に禍々しき雨雲が一瞬だけ見えたような気はしたが…
その雲が今度は本当にこの島を覆っていった様子だ。
…やはり、このような天候の時となると心が不安となるものだ。
強き風に舟が強く揺らされるあの感覚は思い出せば心細くなる。
この嵐の中用入りで出向いた者も居たが…やはり危うい目に遭ったようだ。

だがそれでも、この者達の心が曇りきる事は無い様子だった。
やはり、流れ着いた先でこの者達と過ごす事が出来て吉であったと改めて思うな。
卓を囲み食物に舌鼓を打ちつつ歓談の一時を過ごすのはやはり心が落ち着くというもの。
そして何より…あの熱き闘技、アヒルバトルが行われていたのである!
今回は2対2の陣営に分かれて戦っていた様子で、
どちらの陣営も熱き戦いを繰り広げていた。
実に熱い試合を見る事が出来た。見ているこちらの魂も揺すぶられるというもの。
実況の者達もなかなかに熱い語りぶりであったな。

そんな中、嵐の影響か砂浜の方へと何かが流れ着いた様子であった。
船のようにも見えたが…難破船の類であろうか。
先陣を切って出向いた者の話によればやはり無人の船の類だったようで、
島の方では見かけない食料を見かけたの事。
この気配を感じた頃には、嵐が吹き始めた頃と比べれば雨雲も薄れてきたように見え、
嵐が過ぎた後にでも吾輩もその船へと出向いていきたいものであるな。

キノコフィーバーしまくってるなぁ再び!!
サメ飛んだ幻覚見たと思ったら真に飛んできたんだと!すっご!!