Eno.394 竹館 翔

恥ずかしい話

「あ、そういや恥ずかしい話賭けるとかいうの……。
 薄い魔導書のお陰で何となく流れて行ったな。
 地味に助かったわ」


「恥ずかしい話……無い事も無いが、恥ずかしいのか微妙なラインだからな……」


中2まで野球部だったから坊主だったとか……」
















「まあ、肘故障したから辞めちゃったんだけどさ」


「ちょっと投げるの上手かっただけで変な期待されてたから、辞めるのも一苦労だった。
 マネージャーとしてでもとか言われて引き留められたけど、
 見てるだけなんて居た堪れなさ過ぎるだろ」


「こっちで一人暮らし始めてからは、周りに何も言われなくなって気楽だ。
 鹿児島じもとの知り合い居ねえし、今のこの格好で野球部入ってたとか誰も思わねえもんな」