Eno.528 わしししょう

あらしのなかではしゃぐわし

そしてついに、灯台が建ちました。
海の向こうへ、ぴかり、ぴかり、明かりを届けます。

「灯台の明かりは、遠くからでもよく見えるぞ!」


その明かりは、嵐のなかでも頼もしくかがやきます。
そう、今度は嵐がやってきました。ごうごう、びゅうびゅう。

「嵐の時に外に出るのは危険なのじゃ」


それでも罠が気になって、外へとびだします(ひとりめ)
こわれた壁をなおすため、外へとびだします(ふたりめ)
いそぎの用もないけれど、外へとびだします(さんにんめ)

「危険というものは、時に楽しそうに見えるのじゃ」


嵐が島にはこんできた、大きな影。
先遣隊の報告によれば、海賊船。

あらたな探索場所にわくわくをつのらせて。
あらたにこしらえられたテーブルを囲んで。

次はいったい、どんな楽しさがやってくるのでしょうか。