Eno.573 シュティエ・ボワート

6:嵐

 
死に急ぎ人間さんが多すぎる……。

ここにいるのはアタシたちが普段見守ってる
人間さんたちじゃない(はず)だから、
最悪どうなってもいいんだけどさ?
目の前で命削られるのは
普通に見ててビックリするっていうか……。


端っこから観察してた感じ、
拠点の中で安全にしてるはずの人間さんたちのほうが
アタシより怪我してる人多かったかも。

……天使だから、とか関係なく、
人間さんたちがちゃんと生きて帰れるのか
心配になってきたなぁ……。