Eno.466 ヨッドラン

脱出計画


漫然と救助を待つのではなく、自ら船を造り積極的に脱出しようとする動きがある。
たしかに、来る確証もない船の到来をただ待つだけでは、確実性に欠ける。
何事も次善の策は用意しておくべきだ。

船の名前も派手になりそうだ。


ここでの暮らしは、案外悪くなかった。
いっそここで、楽しかったという想い出を胸に抱えたまま、死ぬ方が幸せかもしれない。

戻ったところで、私に何ができるというのか。

化け物の力を得ても、無力なまま……




あぁ、そういえばあのくまは……