だまって いる の も ふせいじつ かと おもい いたり 。
にんげん の ひとり に はなし を して みた。



『脱出は大丈夫でしょう。みんな協力的ですし、何とかします。
　老婆心で言っておくと、猫ちゃんが旅立つとしても一緒に戻って
　　　　　 さんにお別れを言ってからの方がいいと思いますね。
　寂しがってると思いますよ』

『『一緒に帰るの』はここにいる『みんなと一緒に』という意味です。
　猫ちゃんが独りで残ったら、みんな悲しむと思うし、
　　　　　 さんも寂しがってると思うから
　　　　　 さんの元へ帰ってから、旅立った方がいいんじゃないかなっ。
　選択するのは猫ちゃんだけど、少し考えてみたらいいかもよっ。』



なるほど め から うろこ で ある 。

しかし わが かいぬし は いま どうして いる やら 。
あの とき から どれだけ の とき が たった の か けんとう も つかぬ 。



『そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
　それは戻ってみなければ分からない事ですね。
　どこへ戻るのか、いつの時代に戻るのか、分からないのですから。
　後悔なき選択が出来るよう、応援しています。』



あぁ わが かいぬし 　　　　 よ。

わがはい は いま から でも かえって きて よい の だろう か ？





空には、次々と打ち上げられた、光の花々――