Eno.53 ノア・イトゥドノット

18:汽笛の音[ノア,リシアンサス]

花火をドカドカ撃たれて耳が死ぬかと思った(まがお)
だが花火2発と灯台のお陰か汽笛の音が聞こえてきた
…もしかしたら救助の船かもな

・・・仕事はとった休暇分でなんとかなる、はず…なってくれ…なってくれなきゃ困るんだよ

…そう願いながら救助の船が来るのを待ちつつ過ごすとしよう
…もし
"友人との約束が無かったら"
此処で皆が遺したもの達と一緒に沈みゆく島と共にするのも悪くなかったかも、な…なんてな?


処刑人は知らない
ヴァーチャシティでは現在、電脳に負荷かかって頭がボンッ(物理)してる事を
帰ったら十中八九、その件に振り回される事を…


[ノア]





船の音がする
きっと救助の船だ
此れで帰れるかもしれないねぇ
私はミオとクライルと一緒に私が住んでる世界に帰るよ
本体に作って貰った小さな世界だけどね…四季も海や森も、草原や花畑だってある
獣や魚、鳥とか生き物は居るけれどまだヒトは居なかったのでミオとクライルが現時点でのヒトになるんだろう
なので私は帰ったら先ずは二人用の部屋とかヒトの生活に必要な物とか用意する
流石に私が住む一部屋じゃプライバシーも何も無いだろうからさ
数日は居間や私の部屋で不便かもしれないけど過ごして貰おう
ネットとかは…いやぁ、此処は電波届かないからダメだな
配線敷いたりとかから用意しなきゃだし
先ずは住む部屋と必要な物を揃えることだ
忙しくなるが頑張るよ
それが引き取る者愛する者としての責任でもあるからね

[リシアンサス]