Javelineer
上等な正規兵を目指す子供たちのグループに入ってから2~3年。
やはり下級とは言えど貴族という事で、週に1回は引退した古参兵が指導に来てくれるのは、大きなメリットだった。
「先生、20メートル先の標的に大体当たってますよ。
5発中3発で一流なら俺って?」
投擲は格別伸びが良くて、結構得意になってたなあ。
『坊主、投げモノの世界には一発三中って言葉があってな。』
「三人に当てるんですか?」
『そうじゃなくて、相手は鎧も着てれば盾も持ってるだろう。
一発で盾を貫いて相手に傷を負わせるのが二中、あたかも盾も鎧も無いかのように生身に刺さるのが三中だ。』
「へー……力が要りそうですね。」
『具足の構造や、相手がどう攻撃を防ごうとするかも分かってないといかんぞ。
それも踏まえて、超一流の基準は五発八中とされる。』
「となると三中は超一流でもそう起こらないんですね。」
『頻繁に起こるなら、兵士は皆半裸で盾も持たずにジャベリン投げとるわい。』
「確かに………。」
酔いつぶれて、懐かしい夢を見ていた。
やはり下級とは言えど貴族という事で、週に1回は引退した古参兵が指導に来てくれるのは、大きなメリットだった。
「先生、20メートル先の標的に大体当たってますよ。
5発中3発で一流なら俺って?」
投擲は格別伸びが良くて、結構得意になってたなあ。
『坊主、投げモノの世界には一発三中って言葉があってな。』
「三人に当てるんですか?」
『そうじゃなくて、相手は鎧も着てれば盾も持ってるだろう。
一発で盾を貫いて相手に傷を負わせるのが二中、あたかも盾も鎧も無いかのように生身に刺さるのが三中だ。』
「へー……力が要りそうですね。」
『具足の構造や、相手がどう攻撃を防ごうとするかも分かってないといかんぞ。
それも踏まえて、超一流の基準は五発八中とされる。』
「となると三中は超一流でもそう起こらないんですね。」
『頻繁に起こるなら、兵士は皆半裸で盾も持たずにジャベリン投げとるわい。』
「確かに………。」
酔いつぶれて、懐かしい夢を見ていた。