Eno.321 エヴァンジェリン

ドッキリサプライズ

「ふっふっふ!ドキドキサプライズ!

捌いたお肉をしっかり焼いて、きのみで作ったパンにはさんで…完成!

次は、ここに、きのみがたくさんたくさーん!
たくさんの真水に、お砂糖!卵さんにミルクのきのみをまぜまぜして温めて…
うんうん順調だわ!


次は、お花を、キンキラのお空で乾燥させて…うん、いい香り!
そしたらこちらをお湯でゆっくりじっくり浸からせて…お茶の完成!

うんうん、デートに相応しいお弁当ですの!




………私、本当のことを言わなきゃ。

「私のことを。」
「ココから出たくない。一緒にいたいことを。」
「あなたが自分の知らないあなたの大切な人と一緒にいるのを考えたくないことを。」



……なんでそう思うのかしら?
外に出たら他人だし、
貴方は私が夢の中で作った「架空の人物」なのに……




…もしかして、ラスは架空の存在じゃない?本当に生きてるの?

もし、実在して生きてるのなら………ああ、嬉しい。夢なのに、夢みたい。
だって、貴方にもう一度会いたいの。


私、貴方の事、冒険者様以上に好きになっちゃったのだから。


……ケモマスターはきっと、怒ってしまうわ。」