酒があった。
鷹三郎くんが年代物な酒を、みんなに配膳してくれるテーブルの上においてしまったことから始まった酒の席。ここまでみんなを導いてくれた貴族・・じゃなかった酒の精の友ヨッドランさんの豪快な飲みっぷりにあきれたり驚いたりみんな忙しそうにしている。
この光景こそ、同じ時間を共に過ごした仲間だから分かり合えることなんだろうね。
いつもテンションがたかい、たしかサカエさんに積荷用の荷車を作ってもらえたことで予定よりも早く、みんなが乗れる船、
大海駆ける門出の希望、
木工弩級艦シャイニングガレオンドラゴン号

が完成、つまり。
いかだから始まった1枚の板が、究極進化を遂げたってとこだね。

長いしおもっきりみんなの影響受けちゃってるな、この場合いちかくんだな。
そういえば、カードゲームって僕の認識では賭け事につかう静かなゲームだけど、別の世界ではこう、盛り上がるタイプのものもあるのかな。

まもなく7日目か、手紙の内容が事実なら、
木を伐り燃料を作り水を作るループから脱出する時が近づいている。
このままずっとここで暮らしたい人もいるかもしれないけどそれは[考えることを止める]に等しい。
仮にこの世界に[門]があってあのなにもない永遠と続く道に繋がっているなら、
行き先を思い描いて欲しい。

僕にはできないことだけど。