Eno.434 エイリーク・N・A・ウエザラル

満たされる。

 
風呂に入れて貰い久々の安全な寝床。
そしてコンラードが何処からから手に入れてきた
殆ど生と言っても差し支えの無い『哺乳類の肉』。

それを十分と言えるほど食べさせてもらい。
真水も飲ませてもらい・・・・完全にとは言えないが
体調自体は良い方向に向かっているエイリーク。

とは言え目や耳・・・・恐らく声帯も大きなダメージを
受けている為に受け答えが何も出来ないでいる。

傍から見たら眠っているだけにしか見えないのだ。

それでも・・・・栄養が行きわたった為か・・・・
僅かに瞼が動く・・・・。

誰にも気づかれないくらいの小さな動き。

それは・・・・小さな変化が彼の中で起こっているの
かも知れない・・・・。