Eno.573 シュティエ・ボワート

7:船と船と船

 
人間さんたちは脱出の準備が順調みたい!船作ってる?とか?
なんだったらもう終わってるのかな~。わかんないけど。

遠くから別の船の音も聞こえるから、
あの船がこのシマに来てくれればアタシも脱出はできるかなー。

船……えっと、嵐でナガサレてきた方の船を探索してたら
たまに夜に会う人間さんが来た。それでピザを分けてくれた!
片手で数えるぐらいしか食べたことないから、
こんな味なんだっけ……ってなっちゃったけど。


たまに、花火?も見えるし。こんな無人島であんな料理まで作っちゃって。
すごいな~、みんな。……すごすぎるな。ちょっとよくないかもな。
下の生き物が、あんまり力を持ちすぎちゃったらロクなことないからさ。


もしかしたらこの世界だから出来ることなのかもしれないけど。
もし帰れたら報告できるように出来る限り色んなことを覚えておこう。


はあ……筆記具があれば全部覚えてられたのに……。
本当にどこで失くしたんだろ……。
船で拾えないかと思ったけど全然なかったし……。