Eno.17 明けぬ夜の灯台守

事実として

・灯台守
※灯台守は廃止されています。以下の文章は最終改稿である〇〇年のものとなります。
(前略)灯台守はかつての〇〇惑星系に存在する〇〇星に設置されている灯台の管理・整備を行うことを仕事として命じられています。
〇〇道の安全のための光波標識として灯台は稼働しています。
灯台守の主な役割としては、灯台の整備・管理となります。
灯台は常に灯りを絶やしてはいけないことから、灯台守は〇〇星に住み込みで勤務にあたることとなります。
灯台は基本的には自動で動くことから、休憩時間や休日の取得は当人に一任されています。
また外出なども可能です。ただし、外出の際は本星に届出を提出してください。







過去の話だ。

今は違う。






しかし彼が灯台守であるというのもまた事実なのであった。
彼は遥か彼方、簡単にいけない本星にずっと登録がある。
灯台守として長く登録がある。
彼は、その職の、その人として定義されていた。
本星の人も忘れがちだけどね。管理登録のされた人間が何人いると思っているの。

遠き昔の人より、今目の前で駆けていく人の方がずっと大事でしょう。
それはいつだって同じ。

あれは墓守みたいなもんじゃないかな。




・灯台守
また灯台守は、遥か昔、かつてその星に人が暮らしていた際に飛ばした衛星たちを迎え入れる役割があります。
彼らが帰還する際に、その道を通る輸送船と衝突を防ぐため、接近した際に彼らへと指示を出さなければいけません。
現在、未帰還機はX台存在します。

灯台守は、彼らを迎え入れなくてはなりません。
私たちが果てまで行けるように探索をした彼らに敬意を表さなければなりません。
彼らに、人がいることを知らせてください。


そして、今の私たちの生活に何の影響もないように落としてください。

彼らは過去の遺物です。