Eno.26 アルセ・K・ディアス

この島を去る目処が立った

いつの間にか船が造られていた、これで最悪救助が来なくても帰還を試みる事が出来る、海の性質が話に聞いた通りなら、自力での脱出でもなんとかなると思いたい。
物資もしばらくの食料と水も他の物品も用意出来たし、この島に居る全員分の用意も問題無く出来るだろう。
こうなると後は一応物資を集めつつ土産を探しに行っても良さそうだ、あれからまだ新しい銀杯は見つけられてないしな。

今は金に困ってる訳では無いから無理して集める必要は無いが、いざとなったら換金する為に多少多めに集めておきたい所だな。金だけあれば良いってものではないが、金が無ければあるより苦労するのはこれまでで嫌というほど思い知っている。
それと行方不明になってた間に迷惑かけた人に謝罪に行く時の菓子折りの資金にもなるしな。まあそれは金貨一つで過剰な額になるだろうから後始末が終わったら家族や友人と出掛けるのも悪くないだろうか。