Eno.69 キリル・クリロフ

船が来た

汽笛の音が聞こえたからそうではないかと思ったが、やはりか
これで帰還は確定だ。道路は……間に合うかはギリギリだが
最悪、持ち帰る分は船の中で作ればいい

それにしても、救助船にリゼルヴァ青年が乗っているとは思わなかった
前回の救助船に乗っていた、イドという人物の所に滞在していると聞いていたし
そのつながりで今回は臨時スタッフとして来たようだ
……若干2名ほど、警戒からの攻撃行動を取りかけていたからな……
紹介が間に合って良かったと思う
思わぬ再会にはなったが、元気そうでなによりだ

……ただ、あの石を使った「記憶」を作ろうとしている人物がいたな

私は以前の漂流で見たが、あれは見れるなら見た方が良いだろう
倉庫を確認してみれば、足りないのは石とプラスチック
……道路を作る分があれば足りていたのはすまない
石とプラスチック、となると、岩場か
可能な限りは探しておくとしよう