この女の身体に憑依し、島に上陸する。
勝手に船の資材をもって言った連中を懲らしめるために。

しかし、よくよく話を聞くと、ここの連中は遭難してこの島にナガレ着いたようだ。
救助が来るまでに生き残る必要がある。そのために船から資材を搬出していた。


ああ、わかった。俺の願いが。俺の使命が。
仲間に渡せなかったこの資材を使って、代わりにこの連中を無事に島から脱出させること。
それが俺の願いであり、使命だと思った。

俺は連中の手助けを行い遭難生活と共に過ごした。

そして、その遭難遭難生活で出されたカレーを食べて思わず涙がこぼれてしまった。
かつての仲間と共に食べた、物資を運んで食べるはずだったカレーを再び食べることが出来たのだ。

他にも様々なものを共に食べ、そして満ちていく感覚に包まれる。
しかし、まだ終われない。連中が脱出できるその時まで。

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救助船の汽笛が鳴る。記録を記載している現在、救助船が来たようだ。
もうやることはほとんどないが、もう少し記録を残そう。
誰にも見られないかもしれないが、俺の最後の記録と感謝の気持ちを綴ろう。