Eno.179 翠色の髪の少年

来船、造船、それと自分

汽笛の音は聞こえてくる。
どうやら、何とかなるようだ。
……救助船が来た。

…それでもやっぱり船は作りたくて、
俺が最後の美味しい所を取るように、船を作った。
その名も………

伝説のGloriousゴールデンブラックウッドドラゴン灯台古代魚号、通称とーだいまるを……………


流石に長かったか?全部乗せが好きなんだよ。
……でも、この船ならきっと、楽しいはずだ。
後はみんなのやり残した事を手伝おう。

星の記憶、と言う不思議なものを見た。
…どうなるのかを見るのは、明日、
船が出る少し前、らしい。

……一体何が起きるだろうな…





多分、俺は帰りたくない。
けど、この島とは沈まない。
沈むのは違うんだ。

だからこそ、違う理由を作って、
そこから目を逸らして、
流れに身を任せる。

終わらせるのは違うんだ。
いっそ、誰も知らないような世界へ!未知の場所へ!
……行けるだろうか…

………これも、上手くいってほしい。

いや、上手くいく気がするんだ。
この島の皆が居たら。


それと、俺自身が幸せになれるように。
そう、動けたらいいな。