Eno.184 アメトリン

シマのお話:22

ナンバリング間違えちゃった。

ところどころ海水がせり上がってきてる…いや、シマが沈んでるのかな。

浜辺に船が泊まってたから聞いてきたら、オレたちを助けにきてくれたみたいだった。

好意は嬉しいけど、オレはまだみんなと一緒にいたい。

だから、救助船の人には断ってきちゃった。

あとは、余分に真水と食料を積むために少しだけ働こうかな。


色んな人が復元した石碑を持ってきてくれたから読んだけど、ここは昔レムリアという都だったみたい。

住んでた人は、どこに行ったんだろうなぁ

故郷を失うって、やっぱり寂しいことなのかなぁ

……故郷を忘れたオレからしたら、このシマを失うのが、寂しいなぁ。