打ち上げ花火と 水没する島
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「難破船で、不吉な書き置きを見つけてしまいましたね」
かつてあった国が洪水によって沈んだ、との伝承が記された書き置き。
絶海の孤島にいる状況と重ねると、不吉なものを感じてしまう。
浜辺で拾った便箋にも、早ければ数日で島が沈むと書いてあったことを連想する。
果たして7日目には、海面上昇が始まってしまった。
幸いにも、灯台や花火が救難信号になってくれたようで、連れ立って難破船を探索している間に船が来てくれたのだが、
その時には既に島の水没が始まっていたことを考えると、かなり危険な状態だったと言えるだろう。
とは言え、危機的な状況を経験したからと言って、誰もがしおらしくなるわけでもなく。
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「おふねのうえで、パーティ、したいです!」
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「それは楽しそうですね。良い思い出になりそうです」
無人島生活で美味しかった料理を思い返しながら、島を出る準備を始めた。