Eno.460 カミラ・T・N・ノーグ

私の華麗なる漂流記28

海面が上昇してきました。
いよいよこの島も沈む時が来たようですね。

やり残したことはほとんどございません。

脱出できればあとはゆっくり考えていきましょう。

もう迷うことはやめましてよ。
だって、迷ってばかりでは先には進めないでしょう?


アイオライト。


道しるべの石と呼ばれておりまして、船旅のお供として持ってかれている方がいると聞きました。

あの男は…いえ、あの方はいつかお父様のように海を渡って商売をしたいと思っていた私へのプレゼントとして、だったのでしょう。

でしたら…やはり帰る先は。