日記8
ざざーん。
朝早く目が覚めたので、少し浜辺を散策します。
ざざーん。
海の音。この島に来て1週間、この音は変わりありません。
ざざーん。
それでも私には、この音を聞く余裕が少し出てきたようです。
思えばいろんな事がありました。
流れ着いて、皆を捜し回ったこと。
皆で力を合わせて生きていこうと誓ったこと。
お魚を釣って捌いて食べる体験。
蒸留器が完成した喜び。
どんどん大きくなっていく倉庫。
何でも自分で作る楽しさ。
そんな日々を想いながら、遠くを見つめていると、一隻の船がこちらにやって来るのが見えます。救助船が、昨日の花火を見て駆けつけてくれたのです!
「……!!皆さん!!船です!!船が!!」
興奮を抑えきれず、走って拠点に転がり込むと、そこにも船がありました。
「……船、ですね」
脱出用の小型船が、いつでも進水出来る状態でそこにありました。
「ふふ……ようやく完成したぞ!莉莉不沈丸が!!」
「ここまで長かったですね……」
「あぁ、これでこの島を脱出出来る」
「ミンナ!!カレー出来たヨ!!」
「よし、完成祝いに酒でも飲むか!!」
「んふーんふー」
私は救助船のことを報告しそびれたまま、カレーを食べました。美味しかったです。
朝早く目が覚めたので、少し浜辺を散策します。
ざざーん。
海の音。この島に来て1週間、この音は変わりありません。
ざざーん。
それでも私には、この音を聞く余裕が少し出てきたようです。
思えばいろんな事がありました。
流れ着いて、皆を捜し回ったこと。
皆で力を合わせて生きていこうと誓ったこと。
お魚を釣って捌いて食べる体験。
蒸留器が完成した喜び。
どんどん大きくなっていく倉庫。
何でも自分で作る楽しさ。
そんな日々を想いながら、遠くを見つめていると、一隻の船がこちらにやって来るのが見えます。救助船が、昨日の花火を見て駆けつけてくれたのです!
「……!!皆さん!!船です!!船が!!」
興奮を抑えきれず、走って拠点に転がり込むと、そこにも船がありました。
「……船、ですね」
脱出用の小型船が、いつでも進水出来る状態でそこにありました。
「ふふ……ようやく完成したぞ!莉莉不沈丸が!!」
「ここまで長かったですね……」
「あぁ、これでこの島を脱出出来る」
「ミンナ!!カレー出来たヨ!!」
「よし、完成祝いに酒でも飲むか!!」
「んふーんふー」
私は救助船のことを報告しそびれたまま、カレーを食べました。美味しかったです。