Eno.5 烏丸 夜交

烏丸夜交の黙示録Ⅵ ∽星の記憶∽

「読み解かれた星の記憶。
 この海こそが怪異そのものだったとはな」


「怪事件の原因が気にはなってたが、
 とある術師とやらが産み出した
 人工の魔術災害だったということか」


「自然の流れに逆らったことへの因果応報……
 ドルイドの教えが身に染みる話だったな」




「………」


「ふん。
 まぁ、それはそれとして」


「神隠しモノのお約束として、クライマックスで
 なんぞ怪異の親玉と1戦あるか警戒してたが、
 どうもそれはなさそうだ」


「で、あれば……この烏丸夜交。
 日常に戻ることに何の憂いもない」




Eno.5:烏丸 夜交は■LF『星の記憶』(脱出キット)を作りました!


「……兎にも角にも、風変わりな事件だった。
 この先も巻き込まれる者は後を立たぬだろうな」


「……が、それらの解決は本業に任せておこう。
 俺は所詮〝観測士サーベイヤー〟だ」






「街に帰ったら桜の季節か。
 久々にバイク出して花見にでも行くか」


「あの臆病な後輩を連れて」