Eno.206 エンティティとフィン

ごはんの時間

「おやつ、できました!」


救助船に乗り込む前に、おいしい料理の時間。
プリンを作っている子供の実況を聞きつつ、でっかいのは倉庫の中身を確認する。

「これだけ鳥とウサギがいるなら、焼肉をしても数日持ちそうですが……」


数えなくても、捌き切れるかちょっと不安になるくらいの数がいるのと、
ソリを引いて荷物運搬を手伝ってくれるウサギを見ているのとで、労働力として連れて行くべきか、とも思う。
海上でしばらく過ごすのならば、空を飛べる鳥も、何かと役に立ってくれるかもしれない。



「彼らをどうするかは、料理次第でしょうか。
 島が沈む前に船に乗るとなると、時間も限られますし」


燃料と食材を持って、調理場へ戻る。
美味しそうな匂いを感じつつ、でっかいのはあまり料理が得意ではないので、とりあえずは木材を焚べて手伝うことにした。


お料理の時間!