システムログ

*『エピローグ』


どうにかと水を確保しては飲んで。 いくらかの命を確保しては食べて。
――そうして、この島に流れ着いてから八度目の朝日が登る。

船が来たのか、あるいは逃してしまったのかは定かではない。
ただ、こうして海水に浸った孤島に今なお自分がいること。
それだけが全てだった。


今日も、島には生物の鳴き声と波音が響いている。