Eno.23 武田ジャッジメン太

さよならだけが人生だ

わたしは本物の武田ジャッジメン太ではない。

度重なる異世界での戦いによって心を病んだ武田ジャッジメン太の精神が神器と星の記憶によって再現されたドッペルゲンガーのようなもの。

わたしはこの世界で役目を終えたらバックアップとして元の世界へ神器を通して還り、オリジナルの武田ジャッジメン太の記憶として戻る。


故に人間としてのわたしはここでおしまい。

急な話で皆に迷惑をかけてしまったのは流石のわたしも申し訳なく思う。だがわたしだって急に思い出したのだ。どうか勘弁して欲しい。


全く、わたしがここまでしてやったのだ。
後は上手くやれよ、武田ジャッジメン太。不甲斐ない様子だと恨むぞ?