Eno.1 フランチェスカ

航海日誌 最終日(出立のことば)

神さまは見てくれていました。

わたしは神さまが与えてくれた救いを見逃しませんでした。

救助もやってきたし、いまやみんなの力で
島と海を抜け出す船もできました。

みんなと一緒に帰ることができることに、感謝します。

船の守護天使としてみんなを帰還まで守り抜くことを、誓います。

帰路の順風晴天を保証します。


遠く、曇り空が切れているのが見えます。

神さまは見てくれています。


感謝を よき船出を
フランチェスカ・ヌウロ


(さらにその下に『芙蘭梔子花』と下手な筆跡でサインされている)