*××
沈む。
沈んだ。
静かな海に。
帰る。
還る。
.。o○
「ね」
「いつもどおり」
くらげは、漂う。
アヒルが上へと昇る。
クラゲたちは自由が好きだ。
水槽に戻ることはない。
残る言葉は、泡となって。
「たのしかったなぁ」
それだけのこと。
深い深い深海の底。
僕らは海に、縛られている。
またいつか。
どこかの海に流れ着いたその時は。
「思い出を語りましょうね」
カツン。
水槽が、地にあたる。
眠りについて。
夢の中。
小さなくまさんの背は、きっと大事なものでいっぱいになりました。
星型の飴に
彼のお気に入りの木の実。
それから、粘土の可愛らしいアヒルさんに
みんなの写真、島の写真。
おもちゃのアヒルさん――
それから、沢山の島の思い出を。
夢を、海を漂って。
大事なものを抱えて。
彼の待つ場所へと漂っていくのでしょう。
ゆらり、ゆらり。
光は遠く。
沈んだ。
静かな海に。
帰る。
還る。
.。o○
「ね」
「いつもどおり」
くらげは、漂う。
アヒルが上へと昇る。
クラゲたちは自由が好きだ。
水槽に戻ることはない。
残る言葉は、泡となって。
「たのしかったなぁ」
それだけのこと。
深い深い深海の底。
僕らは海に、縛られている。
またいつか。
どこかの海に流れ着いたその時は。
「思い出を語りましょうね」
カツン。
水槽が、地にあたる。
眠りについて。
夢の中。
小さなくまさんの背は、きっと大事なものでいっぱいになりました。
星型の飴に
彼のお気に入りの木の実。
それから、粘土の可愛らしいアヒルさんに
みんなの写真、島の写真。
おもちゃのアヒルさん――
それから、沢山の島の思い出を。
夢を、海を漂って。
大事なものを抱えて。
彼の待つ場所へと漂っていくのでしょう。
ゆらり、ゆらり。
光は遠く。