Eno.148 サトウ

無題

帰りたくないけれど、命を投げ捨てる選択も出来ない。
結局俺は半端だ。
本当に自分が嫌になる。

この船が知らないどこかへ着いたら、そこで降りよう。
家にはもう戻らない。スマホも島に捨てていく。
幼馴染だけは心配するかもしれないけど、もしかしたら察してくれるかも。

自由の楽しさを知ってしまったら、
もう一年待つなんて出来ない。