シマの記録
永きに渡る遭難生活もこれで終わりだ。
永きって程でもないな。たった7日間だったし。
最後の手記くらいは丁寧に文字を書くか。
浮かんでいた気掛かりも大体は解決した。成果は上々ってとこだろう。
灯台守は。
灯台守についてはよくわからなかった。
でも、それで十分にいいのかも知れない。
奴は、宙と空の狭間もない世界で灯台を一人で管理していて。
本当なら肩の凝る役割を担ってるんだろうが、話す分にはとっぽい兄ちゃんなんだから。
ラザロは予想通り。凡そ悪魔と認識していいものだった。
ありとあらゆる人の望みを叶える蠱惑の魔性。
放っておけば世界を滅ぼす災厄にすらなり得るかも知れん。
なので持ち帰る。次。
シュティエという天使は、人類種の敵であるようだった。
幾らかの邂逅を経て、なにか会話に齟齬があるとは思っていたが、
奴は奴で、天使という上位存在であるのだと理解した。
次に出逢う時は敵同士かも知れない。向こうはそう思ってないんだろうけどな。
悪魔の協力もあって、この無人島が抱える謎についても解決した。
この世全ての奇跡が放り込まれた実験場だった訳だ。
貪欲なる海に大口開けて待たれていただなんて末恐ろしいね。
一刻も早く机に向かって文字を打ち込みたい。記憶が鮮明な内に。
にしてもあいつ、しっかり使い魔アピールして来るとは思わなかったな。
ま、大方そんなところか。とにかく収穫はあった訳だ。
これにて無人島での生活は幕を閉じる。
独りではきっとどうにもならなかったろうな。
島での出会いに感謝しよう。また、いつか、どこかで。
永きって程でもないな。たった7日間だったし。
最後の手記くらいは丁寧に文字を書くか。
浮かんでいた気掛かりも大体は解決した。成果は上々ってとこだろう。
灯台守は。
灯台守についてはよくわからなかった。
でも、それで十分にいいのかも知れない。
奴は、宙と空の狭間もない世界で灯台を一人で管理していて。
本当なら肩の凝る役割を担ってるんだろうが、話す分にはとっぽい兄ちゃんなんだから。
ラザロは予想通り。凡そ悪魔と認識していいものだった。
ありとあらゆる人の望みを叶える蠱惑の魔性。
放っておけば世界を滅ぼす災厄にすらなり得るかも知れん。
なので持ち帰る。次。
シュティエという天使は、人類種の敵であるようだった。
幾らかの邂逅を経て、なにか会話に齟齬があるとは思っていたが、
奴は奴で、天使という上位存在であるのだと理解した。
次に出逢う時は敵同士かも知れない。向こうはそう思ってないんだろうけどな。
悪魔の協力もあって、この無人島が抱える謎についても解決した。
この世全ての奇跡が放り込まれた実験場だった訳だ。
貪欲なる海に大口開けて待たれていただなんて末恐ろしいね。
一刻も早く机に向かって文字を打ち込みたい。記憶が鮮明な内に。
にしてもあいつ、しっかり使い魔アピールして来るとは思わなかったな。
ま、大方そんなところか。とにかく収穫はあった訳だ。
これにて無人島での生活は幕を閉じる。
独りではきっとどうにもならなかったろうな。
島での出会いに感謝しよう。また、いつか、どこかで。