Eno.434 エイリーク・N・A・ウエザラル

寄り添いながら。

 

エイリーク
「わは・・・・にーちゃ!
 ことば、できゆよー!!
 うみ、くらそー!!!」



本当の奇跡が起こった・・・・キノコの力を借りたとはいえ・・・・。

最後の最後で、言葉を話す事が出来るようになった『新しいエイリーク』。

そして・・・・自身はコンラードと共に深海で長い時を暮らすという強い
意志を持っている。

なので・・・・ゆっくりと沈む、この島に留まる選択をした事になる。


間もなく・・・・他の漂流者達は船に乗って脱出していくだろう。



そしてエイリークとコンラードは、それを見送る。

共に、ゆっくりと海面が上がって行く砂浜で仲睦まじく寄り添いながら。

ヒトとしての最後の時間をゆっくりと二人で過ごすために・・・・。




そして・・・・世界は・・・・。