報告記録07
―――
――
―
――…。
「…ん。意識が戻った様だな。」
此処は。
「手術室のままだ。用意はしているところだが、ベッドが足りん。」
……身体反応に、異常。
「間に合わせの旧式アームを括りつけた。
接続規格が合わないから、異常検知もするだろうよ。」
「他は?」
……思考と、記憶に、不明瞭な点が見られます。
「嗚呼。投薬で、頭を鈍らせてるからな。」
何故でしょうか。
「お前のPTSDが、治療に差し支えるからだよ。」
「死にてぇ死にてぇ、ってアタマが喚いてると、身体も引き摺られるもんだ。」
…私は、死にたかったのでしょうか。
「そういう顔だっとは思うが、さぁな。
お前以外には、お前の頭ん中の事はわからねぇよ。」
……思い出せません。
「思い出すな。今はな。」
私は、生きるべきなのでしょうか。
「知るかよ。治すし、直すが、その後で生きたいか如何かは自分で決めろ。」
……。
「嗚呼、そう言や訊きそびれてたな。お前、名前は?」
アーティラリー・エマです。
「エマ、ね。」
墓碑には、その様にお願いします。
「……アーティラリーは兵科のこった。名乗るんなら、エマだけにしときな。」
―
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「…ん。意識が戻った様だな。」
此処は。
「手術室のままだ。用意はしているところだが、ベッドが足りん。」
……身体反応に、異常。
「間に合わせの旧式アームを括りつけた。
接続規格が合わないから、異常検知もするだろうよ。」
「他は?」
……思考と、記憶に、不明瞭な点が見られます。
「嗚呼。投薬で、頭を鈍らせてるからな。」
何故でしょうか。
「お前のPTSDが、治療に差し支えるからだよ。」
「死にてぇ死にてぇ、ってアタマが喚いてると、身体も引き摺られるもんだ。」
…私は、死にたかったのでしょうか。
「そういう顔だっとは思うが、さぁな。
お前以外には、お前の頭ん中の事はわからねぇよ。」
……思い出せません。
「思い出すな。今はな。」
私は、生きるべきなのでしょうか。
「知るかよ。治すし、直すが、その後で生きたいか如何かは自分で決めろ。」
……。
「嗚呼、そう言や訊きそびれてたな。お前、名前は?」
アーティラリー・エマです。
「エマ、ね。」
墓碑には、その様にお願いします。
「……アーティラリーは兵科のこった。名乗るんなら、エマだけにしときな。」
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