Eno.114 小浦千重

離ればなれ

救助船と夜盟丸の距離は段々離れていく。
救助船の方が、最新の船で正式な工程で建造されているため、移動速度が速いためだ。

離れる船を眺めながら、共の過ごした連中との別れを惜しむ。
と、そんな時は、誰かが機械の坊主が船に乗っていないと言い出した。
そういえば見かけていない。
話し声は聞こえたから脱出は出来たと思ったが・・・。
すると、天使の嬢ちゃんが向こうの船に向かって『R』の旗を振る。
肯定信号、ラージャの意味。
何を伝えたかと聞くと、向こうの船に機械の坊主が乗っていると声が届いたらしい。

もっとしっかり確認をすべきだった。
折角、この船に乗りたいと言っていたのに。

なんとか、合流することはできないものか。