Eno.151 こゆき

青くて甘けりゃブルーハワイ

「イロイロあったなあ」


まだ寒さが残る中、白昼夢みたいな文句の自販機を見つけて、
興味本位で買って飲んだら 🌊おかしなこと🍹 になった。
具体的に言うなら……体がしゅわしゅわして、気付いたら水っぽくなっていた。
ファンタジーに言うなら、漫画とかアニメにで見るスライムの女の子みたいな?
舐めるとシロップの味がするスライムに変身するジュースなんて聞いたことあってたまるか。

かといって親も友達も先生も私に何も言わないし、
布団が濡れることも、お風呂に入っても溶けたりなんてことはなかった。
夢か? なんて真面目に考えてもどうしようもないから、『まあいっか』でそのままにしていた。
液体人間生活がたのしくないわけでもなかったし。金魚のきんちゃんと散歩できるし。

そんなこんなで数日過ぎて。
学校のベンチでぼーっとしていたら、 🏝もっとおかしなこと🏝 になった。
具体的には、砂浜に流れ着いていた。そんなことあるか??
そこで会ったヒト?たち(誰かいてホントによかった。一人だったら絶対干からびてた)は、
私が水っぽいことがわかったっぽい。これで夢の線は消えた。
白昼夢みたいな光景の中で夢ではない証明をしたところで何が変わるのかわかんないけど! でもこれは大事。

そんなこんなで、みんなで生き延びて、お船に拾ってもらって。
その中で、ぼ~んやりいままでの記憶を整理している。


まず一番は帰れるか、その次はこのカラダが元に戻るかだけど。

「まあ……いつか元に戻るか~」



遭難しても、無事に帰れたんだしね。