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「・・・むーん。」
「・・・レイ?寝ているのか?」
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「・・・いや、これから木を切って蒸留を・・・。」
「?? 寝ぼけているのか?レイ?」
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「・・・はっ!あれっ船・・・海?いや夜・・・?ここは・・・」
「寝ぼけているのか?いきなり眠ったから仕方ないかもだが。」
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「!る、ルヴィ・・・!会いたかったぜ!!うわぁ嬉しい!!」
「うわ!・・・一体どうしたのだ!?今の今まで一緒にいたであろう、むしろお前が寝てしまって・・・」
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「えっ!じゃあ、今までのは夢か・・・?ニコルやピスティッペー、オルキーヌにリンカ・・・」
「なんだか大冒険をしてきたようであるな?夢の中で・・・
面白そうだから聞かせてくれ、私を放って寝た罰にな。」
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「! いいぜ!むしろすっごく聞いてほしいくらいだ!
何処から話そうか・・・ん?」
・・・左手に、鮮やかな花。
ポッケには、鮮やかに赤いサンゴ。
さて、どこまでが夢だったのやら。
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「ルヴィ!これやるよ!あと・・・この赤いサンゴも!」
「む?一体いつの間にそれを・・・さっきは持っていなかったではないか。
だが、綺麗だなその花。お前の瞳と同じ色をしているのである。」
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「だろ!サンゴもルヴィの色みたいでさ・・・
あっ夢の話も一緒にしたほうが分かり易いな!あのな、俺島に遭難して・・・」
「遭難!?」
・・・そうして、島とそこ出会ったひとの話をずっとずうっとして。夜が明けても話を続けて。
まだまだそれじゃ語りつくせなくて、次会った時に続きを話すと言って。
料理大会での料理を再現したりして。
花火を山を越えて咲かせる花として国をあげて作ったりして。
彼らにもう一度、君と一緒に会いに行きたいと願ったりして。
幸福な時間を、吸血鬼と過ごしていくのだろう。
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・・・
「俺とお前じゃ、時間の流れは違うけれど。
千の夜を越えたって、万の昼を迎えたって。
お前の隣に在り続けると、誓うから!
ルヴィ、いや・・・ロベルタ。だから 俺と、」
吸血鬼と供に歩むと決めた人間は、人間と吸血鬼が共存して暮らせる国にできるように
間を取り持ったり、人間側の国のトップとなった兄たちに進言をしたり————
自身ができる限りを尽くしていく。自分は、人間のままで。
人間も吸血鬼も愛していた彼の思いは、伴侶である吸血鬼、その子たちにのち1000年・・・引き継がれていくのであった。