Eno.249 ゼルカ

後日談1:ただいま。

「どこほっつき歩いたったんじゃボケェ!!!」

ゼルカ
「ひぃぃぃ!!スンマセン!!!」


帰ってきた後…。
俺は上司の伊月さんにブチギレられた。





『ダメですよ、そんなに怒ったら…そもそもケチって
 連絡手段を使ってない伊月さんが悪いんじゃないですか』

「マルコちゃん…コイツはな、今まで何回も何回も
 他の世界を歩きまくって全然働いてないんや…!
 飛ばされただ流されたで済む話じゃあらへん」

「大変でちゅね…同じアルバイトとしてどうぢょう同情して
 おきまちょう」

ゼルカ
「ふぇ、フェルちゃんならわかってくれるよね!!?」


フェル
「わたし、最近そういう世界行ってないもの」


そうだった。フェルちゃん最近俺と同じ世界行ってくれない…。
もしかして俺があっちこっち行きすぎて怒ってる…!?

な、なんとかして機嫌をなおさなきゃ…。

「とにかく、しばらくはみっちり働いてもらうで…
 外の世界に出れるなんて思わんことやな」


ゼルカ
「そ、そんなー!!!!」




その後、チャラ男は1ヶ月休み無しで働かされた…。



1ヶ月後………。


「フェルちゃん!」

「何?」

「あのね…俺やっと次の日休みなんだ…!」

「…ふーん」

「だ、だからさ、どっか遊びに行かない?久々に2人で」

「……(むすっとした顔)」

「お、お願いします!必ず満足させるから!
 美味しいスイーツでもパフェでも奢る!お金もあるから!」

「………いいわよ。でも何処に行くの?」

ゼルカ
「うーんそうだな…街でも良いしカフェでも良いし…
 あっそうだ」





続く?