Eno.338 イオリッタ

イオリッタのエピローグ

(7日目、船は近くまで来たがそのまま通り過ぎてしまったようだ。救命ボートのようなもので沖まで出れば見つけてもらえたかもしれない。が、それを思いつくにはいきものは幼すぎた。

いきものはもう一人(一匹?)のいきもののそばに大きなタライと食べ物、それに即席医療セットをそっと置いた。これがあればなんとかなるのでは?いきものなりに考えた結果だろう。
その思いが届くかどうかは分からないが…。


そうしていきものは上がってきた海にザブンと飛び込んでゆく。この島での生活によって来た時よりも元気になったいきものは、なんとかどこかへ辿り着くことだろう)

「さよなら しま!」