Eno.220 いつか生まれる物語

届いているか?こちら天才魔法使い様だが…

願いを、夢を、望みましょう?
水底の残響響く時 世界の狭間で響く時
私が聞いてあげましょう 黄金坩堝から聞きましょう
何が欲しい? 甘いお菓子やふわふわうさぎ?
そんなものはあげません 私達全部独り占め
物欲し?何欲し?ふわふわおふとん!
その中そっと聞かせて見せて 空虚の中に響く音を
その音鳴らして どんちゃかシンフォニ
もうしょうがないの 代金支払い
私達の源 はじまりの日
世界の象徴 最後の獣
ソレが残した分身を 私達の使い魔を
寂しいアナタに繋げてあげる 今際のアナタに貸してあげる
お代は十分? もうあげない!
ねぇ、アナタの物語 きっと教えて
なんて言わない ホラーはきらい!
精々良き船旅をね! 初めましてのアナタにさよなら!


あ、気付いたの?変な呼び方するなよ、ぼくこそは役名を名乗るなら天才ま…

今はお前もだぞなの!?

あー。なんというか、虚数から小さく惨めな物語が蠢いてるような声が聞こえたから?

うるさい搾り滓。……と、そういう事だから、ヨミィの魔力を今しばらくあげるから、それで何がするならすれば良いと思うんだぞ。

ねー。ヨミィ可愛いでしょなの。

ふふーん。ぼく様だぞ。

良いんだぞ。あらすじは聞けたし。お菓子なんてそこには無いということも!

ぷりん!?!?!?……そこ今からは

あーあと、最後に。……ぼくホラー嫌いだけど、まあ、チャレンジくらいは?してやらなくも?無いが?まあ?物語に?身を削る?作者が?居るとか?それこそ夢物語だが?

うっさいの。……では、良き終末を……レウム。