Eno.434 エイリーク・N・A・ウエザラル

時間は流れて・・・・。

 
随分と時間が経ちました。

僕も大分・・・・成長できたかな?

まだ時々・・・・舌足らずな事もあるけれど少しは大人らしく
なって来たかな。

あれから・・・・沢山、旅をしたよ。

2人でとても永い時間を・・・・様々な世界を。

あの水族館で再び暮らす事も出来た・・・・今度は最後まで
とてもとても長い時間、その世界で。

だからこそ僕は言葉を覚える事も出来たし元々は、人間の姿で
いたって事を知れたよ。

まぁ・・・・コンラードが、そう言ってたからね。

え・・・・お兄ちゃんって呼ばないのかって?

どうも僕の方が肉体年齢的には年上らしくて、もう立派に成長したの
だから呼びつけで良いって言われちゃったよ。

でもね・・・・『僕』にとっては、ずっとお兄ちゃんなんだよ。

お兄ちゃんって呼びたくて我慢してるの分かってるのかなぁ?

取り敢えず・・・・僕等は旅をするよ・・・・まだまだ時間はある
みたいだからね。

でも・・・・きっと近いうちに、その時が来そうな気がする。

あゝ・・・・楽しみだなぁ・・・・また、みんなに会える時が。

早く人間の姿になって・・・・そして・・・・今度こそ幸せに・・・・。