Eno.181 潮彩のリューカ

GO TO JAIL

……さて、今回の事件の黒幕であるわたしが、あれからどうなったかを話そう。

事件が起こったのはどこの国の領海上でもなかったので、
NUMANSニューマンズ』から足を洗ったわたしは、国際警察の世話になることになった。

裁判はつつがなく終わり、わたしはヒュマモン専用の牢屋に入れられることになった。
そこには対ヒュマモン用の超強化ガラスと壁に囲われた部屋だった。
水を好むヒュマモン用の大きなプールもついている。
看守の目は厳しかったものの、わたしの想像よりずっと人道的な施設だった。

わたしに割り当てられた主な仕事は畑仕事だ。
畑を耕したり、作物へ水やりをする。
あとは施設の床にモップ掛けをするなど、水を使う作業を任された。

「……イテッ!」

「いけしゃあしゃあとしやがって、この凶悪犯め!」


作業にいそしむわたしの背中へ、他の囚人からゴミを投げつけられる。
すぐに看守が目を光らせて追い払うも、毎日がこの繰り返しだ。

わたしは苛烈ないじめに対してやり返すまいと耐えながら、贖罪の日々に勤しみ続けた。