Eno.593 篠村有夢

旅の終わり

船旅の終わりも見えてきた……かな。

どこかで終わりたくないと思う僕もいるけれど。
いつかどこかでまた皆と今回のような大冒険があると予感してる。

けれど、きっとそうなったとしても上手くいくと思ってる。

きっと未開の惑星だって僕らは帰ってこれる。
そして、大変だったなあって言って、また名残惜しいなあと思うのだろう。


帰ったら、きっと家族とか皆驚くのだろうけれど。

新しい部活のレクリエーション的なものだって言えば納得してくれる。

してくれないかな?

まあ、その時はその時。

どんなことがあっても僕は僕らしく生きていくと決めたのだから。

桜が舞う道を進み通学路で見知った仲間たちとまた馬鹿話をしよう。







またね。

僕らの想い出。常夏の無人島。

いつかまたきっと遊びに来るから。