Eno.668 五條院ルクサンドラ

7ページ目

ともあれ、そういうことで遭難はどうにかなったみたい。

私の正体も恐らくバレずに終わったはず。ふふ……。
まあ、今の時代、吸血鬼がこんなところに早々転がっているはずもないものね。
気づくようなきっかけもなかったでしょう。

私は夜に住まう、高貴なる吸血鬼の血を引くもの……。
とはいえ、今は身を潜め生きていかねばならない。

だから……う~ん、ちょっと美しすぎる普通の高校生。ってところかしら?