Eno.29 大亜ヒルヲ

そして日常へ! 次へと続く物語!

スッゲー!
無人島に行ったぜ!
冗談みたいだって思うだろ?
でも嘘なんかじゃない、ほんとなんだ。

島にはオレひとりじゃなくて、たくさんの人が漂着してたんだ!
みんな困惑してた。オレだってそう。

始めはどうすればいいか分からなかった。
話し合って、できることからちょっとずつ始めていった。
少しずつ少しずつ整えていって……。
なんとか暮らせるようになった。

嵐が来たり、猛暑になった日もあった。
正直ひどい環境だったけど、みんなで協力したから乗り越えられた。
オレひとりだけじゃ駄目だった。
まさに偉業ってやつだ。
本当にありがとう。みんな。

楽しい事がたくさんあった。
イカダに乗って波に流されたり。
キノコで狂ってみたり。
花火をみんなで打ち上げたり。
どれも大事な思い出だ。
オレ、忘れないよ。

そうそう、忘れちゃいけないのがアヒルバトルだ。
この島に来たときは誰もアヒルバトルを知らなかった。
だけど一緒にアヒルバトルを楽しんでくれる仲間が増えた。
オレ、アヒルバトルの楽しさを伝えられて嬉しい!
アヒルバトラー冥利に尽きるぜ!

さぁ、帰ったらまず何から話そうか?
最初は……虎國に「疑ってゴメン」って言おうかな。
だって失踪してる間無人島に流されてた、なんて信じられるか?
だから笑って言おう。オレも流されてきたぜ、って!

そして明日もアヒルバトルをしよう。